祈りのうちに

夫の突然の脳腫瘍、物語を書きかえながら、すべてを受け入れる
日々をつづりたいと思います

5月の憂鬱

今日は一日中、体調が悪い日でした。
日曜日に歯の治療をして
すっかり痛みは取れたから
気分良くいけるはずだったのに
肩凝りがひどくてめまいと
そのせいでちょっとした気分の悪さで
仕事場について午前中の早い時間に
めまいの薬を飲みました。


日中のマウスピース装着も継続中
そのためお水しか飲めないので
シリカ水を買ってみました。


息苦しさはずいぶんよくなったものの
緊張性の肩凝り、頭痛は
なかなか治らない
5月がどうしても重い
夫の病気がわかって
入院、手術、闘病生活が始まった月
その5年後の昨年5月
治療の術のなくなった再発を知ったのも
やっぱり5月
初夏から真夏が終わる頃まで
毎日毎日
1時間ほど運転して通った大学病院の日々
夫の苦しみにどれだけ寄り添うことができたか
そのことが、心に澱みます。


夫が静かな日々を過ごした
自宅付近の散歩コース
公園やパン屋さんを見るたびに
思い出してしまいます。
今も涙ぐんでしまいます。


人との別れは
こんなに空虚な気持ちになるのを
一緒にいた頃には
気づかない


私はあとどれくらい
生きるのだろうか
そんなことばかり考えてしまう
6月、7月、8月を迎えることが
怖いです。
1年前の日々が蘇る


今日も祈りのうちに

病院の日

夫の病気に始まり
父の病気、母の病気
そして今は自分の病院通いの記事に
なっています。


今日は心療内科の受診日でした。
ここの先生のご紹介をネットで見ると
先生は内科を見ているけれど
医療現場には身体的な病気とともに
心療内科の必要性を書いていました。


心療内科が精神科とは違うこと
例えば接触障害の人も診るけれど
必要に応じてそれなりの入院施設を
紹介するともありました。
私が今一番困っていることは
クレンチングがやめられず
歯も痛くなるし
頭痛、肩凝りもひどい
とりあえず、できるだけ日中も
マウスピースを使うことのしました。
なので仕事中、飲み物はお水のみです。
マウスピースは上だけでほとんど見えません。
ありがたいことにマスク借用だし


あとは、明け方くらいに数回目が覚めるのと
食事できても時々喉の詰まりがあり
ひどい時は、ドンペリドン(ナウゼリン)という
吐き気どめを服用
普通に戻るまでもう少しじかんが
時間が必要のようでづ


今日、ある場所で
偶然、我が所属する同じ修道会のアソシエイト
の方に出会いがありました。
私の方は知らない方でしたが
その方は、会の情報なのか私の事情
(夫を亡くしたこと)をご存知で
ずっとお祈りしていました、と
言ってくださりました。
場所は東京カテドラルのあるホールでの
講演だったのですが、隣の席に座り
色々話をしました。
その方は函館にお住まいだったそうですが
もとは養女さんで、養父の方が亡くなられてから
養母の方と合わなくて、今は東京で
お暮らしなのだそうです。
さらっと一人ぼっちよ、と笑いながら
言いました。
私は胸が痛みました。
これまで私のために祈ってくれたという
この方のことを今度は私が祈ろうと
思いました。
帰りにマリア大聖堂で
一緒に祈って帰りました。
まだ、コロナの影響で、教会のミサには
所属信徒以外は自由に入れないところも多く
東京カテドラルもHPにはそのように
書いてあります。
教会は人の集まる場所だから
仕方ないけれど、早くそんな制約のない
心を痛めた人が信者に限らず自由に
教会を訪れて良い時が戻ってほしいです


今日も祈りのうちに

考えた末の手段

理解されるよりは理解することを


という平和の祈りの中の言葉
でも今の私、理解してもらいたい
私は今シェルターがほしい


21日に仕事を午後から休んで
心療内科に行きました。
30日の予約を早めてもらいました。


症状をしっかりメモして先生に相談しました。


*時々めまいや貧血の時のような気分の悪さがある
*呼吸が苦しい感じ、深呼吸したくなるような感じ
*食事はできるが喉の詰まりを感じることがある
*胸のあたりが重く感じ、吐き気がする
*頻繁ではないけれどみぞおちから胸のあたりが
急に痛くなり呼吸が止まるのではないかと
思うことがある
*日常生活はできるが人と(特に母の話)話すことが
とても苦痛 弔問に来たいという来客に会いたくないが
妹からは失礼にあたると言われストレスになる
*親しい人と話すことはできても、ふだんあまり
会わない人と会話したり会うことが苦痛
*人から母のことを在宅で看取ってえらいですねと
言われることが苦痛 全然えらくはない


先生は、来客に会う必要はあるかしら
妹さんにお願いできないのですか
今の状態で、無理をすることはやめるべきで
とにかく頑張ってきたことの疲れが
症状に出ているので、身体を休めることが一番です
と言いました。


何もしないで休んでいいのです
引きこもっていてもいいです
リフレッシュできる外出や
仕事に行かれていることは、職場環境が
悪くないと言うことでしょうからいいけれど
休んでもいいくらい


そう言われて、私は病気ですか?と聞くと
病名をつけるなら、軽度のウツです
と言われました。
時間が経てば治るのでしょうか、と聞くと
先生はうなずいて
今はお薬の力を借りながらとにかくしっかり
身体を休めることが大事
少し漢方も使っていきましょうと言われました。


半夏厚朴湯は使っていたけれど
1日1回です、と言ったら
先生は、3回しっかり飲んでいきましょう
気持ちを穏やかにする作用があります
クラシエのものなら2回にできるから
それにしましょうか、と言ってもらえたので
そうしてもらいました。


私が来客接待をどうしてもできないことを
妹に理解してもらうのには
医者からこういう病状と言われていると
話しては?と先生から言われたので
私は、手段として診断書をお願いしました。
診断書には、うつ状態 自律神経失調症
と記され、理由が書かれていました。


診断書のコピーと
妹宛には口頭で説明するより手紙にして
状況を説明しました。
朝、仕事に行く前に渡したので
ちょっと反応が怖かったのですが
妹からはLINEが入り、理解をしめしてくれて
相続のことも含めて、一任させてもらって良いかと
言ってきてくれました。
事務的なことは大丈夫と言っておいたのですが
元々、ひとりですることには問題ないので
私の同意があれば、結果を伝えてくれるので
その都度用意するものなどを準備してくれたら
税理士さんや司法書士さんには
妹が全て対応すると言ってきてくれました。
スケジュール調整も、ひとりの方が
やりやすいと言ってくれて
私も、母が生きていた頃から妹が母の金銭管理を
していたし、今も実家を守ってくれているので
了承して、現場から一歩下がることにしました。


さて
このストレスから解放されて
ようやく、母の友人や関係者の
心ある手紙などをあらためて感謝して
読むことができました。
80代の方たちは、今のような通信手段ではなく
もとは全て手紙世代
便箋もきれいなものだし
文字もきれいです。
その所作の美しさが、忘れられていたものを
思い出させてくれるような
人の心がありました。


妹の提案で、手紙を出してよかったとも
思えるようになりました。
私自身も、書くことを大切にしていきたい
両親が、小さな頃から自分でお礼状を書くことを
教育してきれたことに感謝したいです。


こういうことで
今は自分のシェルターに時々入りながら
過ごしていこうと思います。


今日も祈りのうちに